子供に障碍が
「もし私に何かがあったら、この子を殺して自分も死にます」この重い言葉は、私が学生時代にボランティアをしていた障碍者施設のお子さんのお母様の言葉です。母子家庭かどうかはきくことは許されませんでしたが、障碍を持った子供を育てるという事はたやすいことではございません。
母子家庭でお子さんが障碍をもっている場合、母子手当ての一環として特別児童扶養手当をお子さんが成人になるまで受けられます。身体障碍で最高5万円ほどです。障碍の度合いによって受給できる金額は変わります。
しかし、このお金と母子手当てだけでは、とても生活できませんね。障碍児のお母様は外に出て働くという事は難しいのです。養護学校、ろうあ学校などに行っている間は仕事ができますが、夜などは本当に大変です。実家に預ける、施設に任せるということができればいいのですが、そう簡単にはいかないのが実情です。20歳を過ぎても障碍年金が出ますが、それでも心もとないことが多いのです。
そうした動きを受けて、民間の団体が障碍のあるお子さんの支援に乗り出している地域もあります。私は、アクセサリー制作の技能を生かして発達障碍児に物品制作の指導などをしておりました。パソコンなどの扱いも覚えれば、仕事ができる可能性がございます。お子さんに出来ることを見つけて、少しでも収入を得られるように支えていくのも地域の役割なのです。こうした生活支援があるかどうか、福祉協議会などに確認をしてみるといいでしょう。一緒にお子さんの可能性を探してまいりましょう。